シロアリの被害規模は甚大ですが、事前に危険信号を読み取らなければ、被害が広がるばかりです。しかし、クロアリとは言葉が似ていますが実は違います。
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夏に目にする虫として有名なシロアリは、木造建築や木造家屋に住み着いて大事な木材を食い荒らしてしまう害虫として嫌われていますね。
シロアリは生物学的に言えば、ゴキブリ目シロアリ科の総称であり、以前は独立目のシロアリ目に分類されていました。成虫になるまでにはニンフと呼ばれる有翅虫の前段階である幼虫になり、そのあと、羽アリで成虫の生殖虫になります。
このような生育過程を進んでいきますが、やはり人間とって身近な木材を好んで食べるシロアリは、やはり害虫としての位置付けになります。
普段何気なく我々は道を歩いていますが、地面を注視するとよく見かけるのが、クロアリです。蟻は、アリでもクロアリは皮膚が硬く全身に覆われていますが、シロアリは、柔らかいという特徴の違いがあります。羽クロアリとの違いは、前羽根が大きいのですが、シロアリは、4枚とも同じ大きさであるので、見分けがつきやすいです。
アメリカにおけるシロアリによる被害総額は、台風や火災等の被害を合計しても、足りないくらい被害が多いと言われています。
被害額は60万棟以上が被害に年間あうという統計が出ており、一軒あたり1万ドルになるそうですから、1ドル100円として考えてみても、被害総額を日本円に換算すると、びっくりするような金額になります。
阪神大震災の後に倒壊した家屋を調査した結果、家屋倒壊の被害を拡大させた一因として、シロアリによる家屋の強度が低下したためだとする声も上がっています。家屋の接合部等強度に関わる部分も食い荒らされていたため、地震対策の一つとして、シロアリによる家屋の強度に対して検討することも必要と言われています。
シロアリを早く発見したら、駆除することを忘れない様にしないといけません。
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日本を含む湿度の高い地域においては、シロアリの被害は多いです。バロメーターとして、シロアリを駆除する会社の数やシロアリの駆除のための薬品が多いことからもわかります。
生活をしていて、シロアリが近くから飛んできたり、庭から羽アリが発生しているだけで、家に被害が起きているとは限らないと言われています。木材等にシロアリが巣を作るまでには、様々な条件があるからです。
シロアリには天敵が多く、カエルやクロアリ、鳥等もいます。しかし、家の中等で、羽アリを見かけた場合には、もしかするといえの中に巣があるかもしれませんので、念のために群れの規模や、飛んできた方向や位置を確認が必要です。部屋等で見かけた羽アリの数が、被害の状況に比例するとも言われています。
またシロアリを目にすることがなくても、注意をしなければならないポイントがあります。シロアリは割れ目や隙間等に土を詰めることもあります。またふすまやドアの閉まりが悪い状態や、タイルにひびが入っていることも、注意として受けとめることも必要です。